通学

近所に小学校2年生のお姉ちゃん、今年小学校入学したばかりの弟くんの姉弟が両親とともに住んでいます。数年前に一家で引っ越してきたのですが、姉弟どちらもとても人懐こく明るい性格で、私たち近所に住んでいるものたちにもあっという間に馴染んでくれました。

そんな姉弟は、いつも毎日我が家の前を通って小学校に登校していきます。ちょうど私が洗濯物を干す時間にかぶっているため、二人の登校風景を毎日見ることができます。普段は私たちには無邪気な顔を向けてくるというのに、この登校の時間だけは弟くんの様子が明らかに違うんです。

弟くんはすでに小学校に入学してだいぶ時間がたちますが、いまだに学校に慣れることができずにいるようです。毎朝我が家の前でお母さんの手を持ち、何やらぐずぐずと訴えている姿が見えます。お姉ちゃんの方は全然平気な様子で、そんな弟をちょっと離れたところから見ています。

お母さんに何やら言われて、うんうん、とうなづいてからようやくお母さんの手を離して、「バイバイ」と手を振り学校へととぼとぼと歩いていきます。その姿に自分のことを思い出してしまって、毎朝ノスタルジックな気持ちになっています。

私自身も、学校が大嫌いで、毎朝登校する前には母に力をもらってからなんとか登校していました。こんな時には、母の言葉や手のひらのぬくもりが、子供にとっては勇気の源になるのだろうな、としみじみ思います。

姉弟のお母さんと時々立ち話をするのですが、どうやら弟くんの方は学校で出る給食があまり好きではない様子。アレルギーなどは無いそうですが、もとから好き嫌いが多いので、学校の給食というものにプレッシャーを感じてしまっているのだそうです。

これはもう大人にはどうすることもできないし、お母さんもただひたすら見守るしかないようです。そんな話を聞いてから、より一層毎朝の登校の時間には弟くんの様子を見守るようになりました。洗濯物を干しながら、今日も頑張ってね、今日もちゃんと登校してえらいぞ、なんてこっそり応援しています。